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10万円の罰金も!軽自動車が車庫証明の代わりに必要な保管場所届出

軽自動車 車庫証明

普通車には「車庫証明の取得」が義務付けられているため、車を購入するときには車の保管場所についても考える必要があります。

しかし、じつは軽自動車には「車庫証明=保管場所証明」は必要ないことを知っているでしょうか。

軽自動車と普通車では法律が異なるため、はじめて軽自動車を購入する人にとっては勝手が違い戸惑うこともあるものです。

また車庫証明がいらないかわりに「保管場所届出」が必要になる場合もあるなど、地域や条件により手順や手間がかかってしまうことも。

とはいえ、こうした内容を自分で調べようと思うと役所や警察の小難しい文章ばかりで憂鬱なものです。

そこでこの記事では軽自動車の購入に向けて準備を進めるあなたに向けて以下の内容をまとめました。

ポイントを絞って解説していくのでぜひ参考にしてください。

では、次章から順にみていきましょう。

車庫証明の基礎知識

車庫照明のイメージ

一般的に車庫証明について定める法律は「車庫法」「ガレージ法」と呼ばれていますが、正式名称は「自動車の保管場所の確保等に関する法律」です。

車庫証明の正式名称は「自動車保管場所証明書」。

平成2年の車庫法の改正で(平成3年年7月1日施行)、軽自動車についても保管場所の届出制度が導入されました。

普通車のような保管場所の証明は必要ありませんが、届出は必要だということになります。

自動車の保有台数が急速に増え、違法駐車による事故や渋滞を解消するために車庫法の改正が重ねられています。

今後も状況に合わせ改正が行われていくと予想されるため、自動車関連のニュースには注意を向けておきましょう。

では、軽自動車に求められる「保管場所届出」について説明します。

軽自動車は「保管場所届出」が必要

軽自動車の「保管場所届出」は必要な地域と不要な地域があるので、注意が必要です。

軽自動車はまず軽自動車検査協会で検査を受け、「自動車車検証」とナンバープレートを取得します。

自動車車検証とナンバープレートを取得してから、「使用の本拠地」がある地域を管轄する警察署へ「保管場所届出」をします。

「使用の本拠地」とは個人だと住んでいる場所、法人だと事業所のある場所のことです。

この点が普通車と大きく異なっています。

普通車は「保管場所証明書=車庫証明」がなければ、陸運局で検査・登録ができません。

また交付されるまで数日かかります。

しかし、軽自動車の「保管場所届出」はその日のうちに手続きが完了し、その場で標章が渡されます。

「保管場所届出」が必要な地域の場合には、忘れずに届出をしましょう。

なお保管場所届出には期限があります。

以下の表にまとめました。
※スマホで以下の表が見づらい場合は画面を横にしてご覧ください

警察署長へ保管場所の届出が必要な場合 届出期限
届出地域内で軽自動車を保有した場合 ただちに
届出地域内で軽自動車の車庫を変更した場合 変更から15日以内
届出適用外地域から届出地域へ軽自動車を持って転入した場合 転入してから15日以内

上述の届出地域については次に説明します。

保管場所届出の必要な地域・不要な地域

軽自動車の保管場所届出が必要な地域は、全国軽自動車協会連合会のサイトで一覧を確認できます。

全軽自協の「軽自動車の保管場所届出義務等の適用地域」(公式ページから引用)画像引用:全軽自協「軽四輪車の車庫の届け出」

画像を拡大して見る≫
※別タブが開きます

軽自動車で保管場所届出が必要とされる対象地域は以下の通りです。

届出の必要な対象地域

  • 東京23区と大阪市内
  • 東京と大阪の中心から30km圏内の市
  • 県庁所在地の市
  • 人口10万人以上の市

これらは、「自動車の保管場所の確保等に関する法律(車庫法)」で制定されている「平成12年6月1日における特別区(東京23区)及び別表第二に掲げる市の区域」から抽出した要素です。

「平成12年6月1日が基準になっていること」がここでのポイントです。

それ以降に保管場所とされる場所で市町村合併があり、新たに「市」になっても旧「村」や旧「町」は保管場所届出が必要ない、ということになります。

たとえば、滋賀県志賀町は平成18年に合併後に大津市になりました。

旧滋賀県志賀町の地域は保管場所届出が不要ということです。

また警視庁のサイトでは、東京都内で軽自動車の保管場所届出の適用除外地域として次の地域があげられています。

届出の適用除外地域

福生市、武蔵村山市、羽村市、あきる野市、瑞穂町、日の出町、奥多摩町、大島町、八丈島町、桧原村、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、青ヶ島村、小笠原村

「人口が少ない・違法駐車が渋滞や事故に結びつく可能性が低い地域」では、保管場所届出を必要とされていないことがよくわかります。

では次に軽自動車の保管場所届出の具体的な手続きをみていきましょう。

軽自動車の保管場所届出を提出するための必要事項

書類のイメージ

「自動車の保管場所の確保等に関する法律(車庫法)」の第17条3項は「保管場所の不届け、虚偽届出」について罰則が規定されています。

軽自動車の保管場所届出が必要な地域なのに届出をしなかった場合、10万円以下の罰金とされています。

この罰則が適用されるケースは以下の通りです。

罰則が適用されるケース

  • 軽自動車を取得したのに届出をしなかった場合
  • 変更届出をしなかった場合
  • 虚偽の届出をした場合

このような罰金の規定が明記されているため、保管場所が届出地域の適用を受ける場合には、忘れずに届出をしましょう。

ここからは保管場所の要件や、届出について以下の通り説明します。

では保管場所の要件についてくわしくみていきましょう。

軽自動車の保管場所標章の交付条件:4つの要件を満たすこと

保管場所(車庫)とするには、次の要件が求められます。

求められる4つの要件

  1. 駐車場、車庫、空き地等道路以外の場所であること
  2. 使用の本拠の位置から2キロメートルを超えないこと
  3. 自動車が通行できる道路から、支障なく出入させ、かつ、自動車の全体を収容できること
  4. 保管場所として使用できる権原を有していること

上記の要件を満たしていないと、軽自動車の保管場所届出が完了しません。

「使用の本拠」とは、自動車を使用する人の所在する場所のことを指します。

個人の場合はその人が実際に居住している住所をいいます。

法人の場合は自動車を使用する本社、支店、営業所等の活動をしているところです。

保管場所はその使用の本拠から直線距離で2キロメートルを超えないこと、という要件を見落とさないようにしなければなりません。

また保管場所を自ら所有しているか、所有者から正式に借りているか証明する必要もあります。

では次に届出に必要な書類について確認しましょう。

軽自動車の保管場所届出を申請するための必要書類

ここでは、軽自動車の保管場所届出に必要な書類についてご紹介します。

東京都では「使用の本拠の位置が確認できるもの」以外は警察署の窓口やインターネットでダウンロードできます。

各都道府県によって若干の違いがある場合がありますので、管轄の警察署で確認しましょう。

※スマホで以下の表が見づらい場合は画面を横にしてご覧ください

必要書類 入手先
自動車保管場所届出書 1通 警察署の窓口あるいはインターネットダウンロード
保管場所標章交付申請書正副 各1通 警察署の窓口あるいはインターネットダウンロード
保管場所の所在図・配置図 1通 警察署の窓口あるいはインターネットダウンロード
保管場所の使用権原を疎明する書類
※(1)か(2)のいずれか一通
  1. 保管場所が自分の所有地の場合⇒保管場所使用権限疎明書面(自認書)
  2. 保管場所が貸し駐車場の場合⇒保管場所使用承諾証明書
警察署の窓口あるいはインターネットダウンロード
使用の本拠の位置が確認できるもの
※法人の場合は、事業所、営業所等活動の実態を証明するもの
※個人の場合は、実際の居住を証明するもの
  • 登記簿謄本(法人の場合)
  • 電気・ガス等の公共料金の領収書(法人の場合)
  • 消印のある郵便物(法人の場合)
  • 運転免許証
  • 自動車検査証
  • 印鑑証明書(個人の場合)
  • 住民票(個人の場合)
  • 登記簿謄本は法務局で取得
  • 印鑑証明書や住民票は住所地の市町村役場にて取得

必要書類はインターネット上でダウンロードできる場合がほとんどですが、軽自動車の保管場所届出自体は管轄の警察署へ出向く必要があります。

インターネット上では申請できません。

東京都の場合、受付時間の午前8時30分から午後5時15分までに合わせて警察署で届出手続きをしましょう。

そのほかの都道府県によって受付時間が異なるのであなたの住む地域ではどうなのかは、別途調べなければなりません。

では次に申請書の記入例と注意事項について説明します。

申請書の記入例と注意事項

ここでは軽自動車の保管場所届出に必要な書類の記入例をご紹介します。

記入の際の注意事項も併せて確認しましょう。

※スマホで以下の表が見づらい場合は画面を横にしてご覧ください

必要書類 記入注意事項
自動車保管場所届出書
自動車保管場所届出書 画像を拡大する≫
警視庁HPより
数字とローマ字をはっきり区別して書く
0(ゼロ)とO(オウ)またはD(ディ)1(イチ)とI(アイ)2(ニ)とZ(ゼット)7(ナナ)と9(キュー)8(ハチ)とB(ビー)9(キュー)とP(ピー)V(ヴィー)とU(ユー)
「使用の本拠の位置」
個人の場合は、住民票の住所法人の場合は、実際に営業を行う営業所の住所
保管場所標章交付申請書
保管場所標章交付申請書画像を拡大する≫
警視庁HPより
軽自動車の自動車保管場所届出書と一緒に提出する場合には、申請年月日は、届出日と同じ日を記入
保管場所所在図・配置図
保管場所所在図・配置図画像を拡大する≫
警視庁HPより
配置図の記載は、道路の幅員や周囲の建物を記入
自宅の場合は、敷地を記載して車庫を明確に示す
車庫は奥行きや幅の平面の寸法を明記
高さ制限のある駐車場については、高さも明記
保管場所使用権限疎明書面(自認書)の記載注意事項
※保管場所を所有している場合に記載
保管場所使用権限疎明書(自認書)の記載注意事項画像を拡大する≫
警視庁HPより
保管場所の土地と建物を所有している場合、「土地」「建物」両方に○をつける
保管場所の土地のみ所有している場合は、「土地」だけに○をつける
保管場所(車庫)が、建物と一体となっている場合で、その車庫を所有している場合には、「建物」に○をつける
保管場所が共有の場合には、「自認書」の他に共有者全員の承諾書を添付
保管場所使用承諾証明書
※保管場所が貸し駐車場の場合に記載
保管場所使用承諾証明書画像を拡大する≫
警視庁HPより
保管場所の「使用期間」は、貸し駐車場の契約期間を記入
正当な駐車場の所有者、または委託を受けた駐車場の管理者の署名と押印が必要
訂正をする場合は、同じ印鑑による訂正印が必要

保管場所により書類が異なる点にはよく注意しましょう。

  • 自分の所有している土地の場合は「保管場所使用権限疎明書面(自認書)」
  • 貸し駐車場の場合は「保管場所使用承諾証明書」

交付にかかる費用:東京都の場合500円

自分自身で手続きをした場合、軽自動車の保管場所届出にかかる費用は標章交付手数料の500円だけです。

ただし、ほかの地域の手数料は金額が異なる場合があるので個別で確認しましょう。

軽自動車の保管場所届出をすると、次の書類と標章が交付されます。

交付されるもの

  • 保管場所標章番号通知書(大切に保管)
  • 保管場所標章(車の後部ガラス等に貼る)

標章交付手数料の支払いは、収入証紙を使用します。

収入証紙は自治体へ提出する各種許可・認可申請の手数料の支払いに用いられます。

収入印紙とは異なりますので注意が必要です。

自治体の指定する「収入証紙売りさばき所」で取り扱いがあり、警察署や免許センターでも取り扱われています。

都道府県のサイトで「収入証紙売りさばき所」の一覧が確認でき、事前に購入しておくことも可能です。

申請から交付までにかかる日数:その日のうちに完了

軽自動車の保管場所届出は、「届出」だけなので、その場で「保管場所標章番号通知書」と「保管場所標章」を受け取ることができます。

「保管場所標章番号通知書」と「保管場所標章」を受け取るまで、少しの間待つ必要があります。

とはいえ、普通車の車庫証明が登録手続きに約5日かかることを考えると、軽自動車の届出手続きはじつに早く完了します。

軽自動車の車庫証明に関するよくある疑問Q&A

車庫に止めている軽自動車のイメージ

この章では、軽自動車の保管場所届出についてよくある質問についてお答えします。

順にみていきましょう。

1.車庫証明を代行で頼んだ場合の費用:約6,000円が相場

軽自動車の保管場所届出を代行で依頼する場合、普通車の車庫証明の代行を依頼する料金と比べて若干割安になります。

基本的に代行は行政書士に依頼することになります。

ディーラーが代行する場合も、ディーラーが行政書士に依頼することが多いです。

代行費用としては6,000円程度です。

それ以外に法定費用として別途、標章交付手数料がかかります。

代行費用以外に気になる費用としては、貸し駐車場の場合に不動産屋から「保管場所使用承諾証明書」の取得費用として多い時で約2万円請求される場合があります。

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2.ナンバー変更した場合、申請期限があるのか:15日以内

ナンバープレート変更の手続きは、変更のあった日から15日以内です。

保管場所が変更となった場合の「15日以内」という日数は、「自動車の保管場所の確保等に関する法律(車庫法)」第7条に明記されています。

軽自動車のナンバープレートが変更になる場合として以下の場合があります。

ナンバープレートの主な変更理由

  • 県外へ引越しをした
  • 同一県内での引越しだが、管轄の軽自動車協会が変更になった

たとえば、埼玉県の「大宮ナンバー」をつける地域は以下の通りで、軽自動車協会の埼玉事務所で手続きをします。

さいたま市・上尾市・桶川市・蕨市・蓮田市・戸田市・北本市・白岡市・北足立郡伊奈町

引越し先が埼玉県春日部市の場合は「春日部ナンバー」となり、管轄は埼玉事務所・春日部支所となります。

こういった場合には、ナンバープレート変更の手続きを春日部事務所で行います。

【まとめ】届出の要・不要は地域によるため確認が必要

軽自動車の保管場所届出について、普通車の車庫証明との違いを中心に解説してきました。

この記事で、ご紹介した内容は以下の通りです。

この記事のポイント

  • 車庫証明の基礎知識
  • 軽自動車の保管場所届出の実際の手続き
  • 代行費用などのQ&A

軽自動車だからと保管場所について問われなかった時代は過去のものとなってしまいました。

現在ではあなたが駐車した車が渋滞や事故の原因にならないよう、駐車場所をよく考える必要があります。

まずはあなたが住んでいる地域では軽自動車の保管場所届出を義務付けている地域かどうか知ることから始めましょう。

軽自動車の保管場所届出が必要な地域は、全国軽自動車協会連合会のサイトで一覧を確認できます。

届出を忘れていた場合、10万円以下の罰金が科せられてしまうので慎重に確認してください。

実際の手続きは、書類作成を管轄の警察署などで用意されている書式に則って行えば難しいものではありません。

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