トヨタのミニバンは豊富なラインナップが魅力!特徴別人気車種を紹介

ミニバンといえばファミリー向けの車というイメージですが、トヨタにはさまざまな特徴を持った車種が揃っています。
トヨタのミニバンは、ざっくり分類すると3つの用途に分けられます。
トヨタのミニバンのタイプ3つ
この記事では上の3つのタイプからおすすめのミニバンを紹介していきます。
各車種の特徴をわかりやすく解説していくとともに、「どんな家庭に向いているのか」「どんな使い方に向いているのか」も一緒に説明します。
また、人気があるために新車のミニバンは高額になりがちです。
中古車でのミニバン購入を検討している人に向けて「お得にミニバン中古車を購入する方法」も紹介します。
この記事の目次
トヨタのミニバンを完全解説
トヨタのミニバンには大きく3つのタイプがあります。
あなたがどんな用途で使いたいかでおすすめの車種が変わるため以下でチェックをしてみましょう。
ぴったりの使い道とおすすめのミニバン車種
1.高級感あふれる内外装がほしい- アルファード
- ヴェルファイア
- シエンタ
- エスクァイア
- ヴォクシー
- エスティマ
- ノア
ハイエースもトヨタでは有名な車種ですが、商用車としての側面が強く車体の大きさからも一般家庭にはあまり向かない車です。
一方でキャンピングカーなどの特殊な用途には根強い人気を持つ車でもあります。
ハイエースに関しては別枠で後ほど紹介します。
⇒ハイエースの紹介はこちら
高級感あふれるミニバン2車種
トヨタのミニバンといえば、アルファードのようなラグジュアリーなミニバンをイメージする人も少なくないでしょう。
車体が大きく重厚感があることに加え、内装にいたるまで高級感のある乗り心地の良い仕上がりになっていることが大きな特徴です。
乗る人に満足感を与える高級ミニバンは移動時間を家族全員、快適に過ごしたいと考える人にぴったりです。
おすすめするのは「アルファード」と「ヴェルファイア」の2車種。
順に解説していきます。
アルファード
高級感あふれるミニバンがほしいならアルファードがおすすめです。
広々とした車内と高級感たっぷりのシートや内装を備えています。
エアコンなどをリモコンで操作できるのも大きな魅力。
旅客機のファーストクラスのような車内空間はうしろに乗る家族もリラックスできるはずです。
走り心地も同乗者を振り回すことのない圧倒的な安定感があります。
またトヨタのミニバンの主力商品ということもあり、各種安全装備も非常に充実しています。
予算に余裕があり、ビジネスにも使う場合や家族以外のゲストを乗せることがある人にはおすすめです。
代表的な高級ミニバンということもあり新車価格は相応に高めですが、その価格に見合った品質を持つミニバンといえるでしょう。
アルファードの情報
- 新車価格:3,376,080~7,352,640円
- 燃費:11.6~18.4km/L
ヴェルファイア
ヴェルファイアは価格や車体サイズ、内外装の高級感などアルファードとの共通点が多いミニバンです。
価格帯にほぼ違いはなく、燃費や走行性能なども同格。
最も大きな違いはフロントグリルをはじめとした、フェイスマスクです。
アルファードとヴェルファイア、どちらを選べば良いかは見た目で決めてしまってもまったく問題ありません。
両者は姉妹車であるため燃費や走行性能、安全装備などにほとんど違いがないからです。
どちらを選ぶか迷ったら、フィーリングで決めてしまいましょう。
ヴェルファイアの情報
- 新車価格:3,714,120~7,502,760円
- 燃費:11.6~18.4km/L
運転しやすいコンパクトサイズのミニバン2車種
ミニバンというと車体が大きく、運転に慣れていない人には不安に感じるでしょう。
しかしトヨタのミニバンには、比較的コンパクトなサイズの車種もあります。
普段あまり運転しない人や大きな車に不安を感じる人には最新の安全装備を搭載しているコンパクトミニバンを選ぶのがおすすめです。
コンパクトなミニバンとして「シエンタ」と「エスクァイア」を紹介します。
シエンタ
家族が5人以内なら、シエンタは扱いやすいサイズと優秀な使い勝手を持つ「丁度良いミニバン」であるといえおすすめです。
安全装備が充実しており、スーパーへ買い物に行くときなど日常生活でも安心して利用できます。
シエンタの安全装備
- 先行車発進告知機能:
信号待ちから発進した前の車を感知して、ドライバーに教えてくれる機能 - インテリジェントクリアランスソナー:
駐車場の壁などの物体をセンサーでキャッチしてぶつかりそうなときに警告を発する機能
床の高さも低めに設定されており、小さな子どもでも乗り降りがしやすいという大きなメリットがあります。
それでいて余裕でベビーカーを積み込めるほど広々とした車内と天井の高さを両立しているのも魅力です。
ミニバンとしてはかなり良好な燃費と価格で、お財布に優しいのもうれしいところ。
人数が少なめの家庭やセカンドカーの購入を視野に入れている家庭にとって、便利で使いやすいミニバンです。
ただし、シエンタの7人乗りのグレードは3列目シートの乗り心地はあまりよくないため、あまりおすすめできません。
シエンタの情報
- 新車価格:1,776,600~2,532,600円
- 燃費:20.2km/L~28.8km/L
エスクァイア
扱いやすいミニバンというとエスクァイアも非常に優秀な候補です。
フロントマスクの形は一見するとアルファードにも似ていますが、実際はかなりサイズダウンをしているので運転が苦手な家族と車を共有する際にも安心です。
そのため車に高級感を求める人は、シエンタよりエスクァイアのほうが向いています。
運転のしやすさでいうと運転席の位置が比較的高く、交差点など交通量が多い場所でも広い視野を確保できる点もポイントです。
これは安全運転をするときに非常に心強い要素となるからです。
車幅も、コンパクトなシエンタとほぼ一緒。
最小回転半径も5.5mと小さいので、スペースの狭い駐車場でも、スムーズに車庫入れが可能です。
※最小回転半径:シエンタ 5.2m、プリウス 5.1m
エスクァイアの情報
- 新車価格:2,664,360~3,397,680円
- 燃費:14.8~23.8km/L
実用性重視でたっぷり積めるミニバン3車種
ミニバンの購入者の多くがファミリー層です。
なかには子どもと一緒にアウトドアやレジャーで思いっきり遊びたいというニーズも多いでしょう。
そういった用途には、走行性能など運転のしやすさ以外にも注目したい要素がたくさんあります。
ここで紹介するのは「ヴォクシー」と「ノア」、「エスティマ」の3車種。
走行性能や荷物を積む際の便利機能など、お出かけ先で役立つ機能が満載の実用性抜群なところを紹介していきます。
ヴォクシー
元気いっぱいな親子がアウトドアを楽しむ様子が印象的な CMで知られるヴォクシーですが、そのイメージの通り家族で楽しめる車といえます。
キャビンは広々として小学生ぐらいの子どもなら立ったまま着替えをすることも可能です。
クラブ活動やアウトドアで、泥だらけになった子どもを着替えさせるときにも活躍するでしょう。
またシートアレンジも多彩なのが魅力。
ワンタッチでフルフラットにできるシートはお出かけ先でこどもを休ませたり、親子でちょっと休憩するにも便利です。
子どもが小さいなら、親子4人で車中泊をするのも苦にはならないでしょう。
走行性能は、ミニバンの中ではかなりパワフルで快適。
お出かけ先の山沿いの道でもパワー不足を感じる場面は少ないです。
ヴォクシーの情報
- 新車価格:2,509,920~3,380,400円
- 燃費:14.8~23.8km/L
ノア
アウトドアよりも街中や高速道路などの走行がメインなら、ヴォクシーよりノアのほうがおすすめです。
外観の印象は重厚感が重視され、その外観通り安定感のある走りもノアの魅力のひとつです。
車線をはみ出さないようにサポートしてくれる、車線逸脱防止装置を搭載。
衝突回避機能なども充実し、万が一の事態から家族を守ってくれます。
またアクセル踏み込んだままバックギアに入れてしまったときに急発進を防いでくれるなど、運転に不慣れな家族と車を共有するときにも安心の機能が充実しています。
ハイブリッドグレードの燃費は23.8km/Lと非常に優秀。
※ヴォクシー ハイブリッド 23.8km/L、エスティマ ハイブリッド 18.0km/L
車体剛性が高く車内の静粛性も高いので、子どもが寝てしまっても眠りを妨げることがありません。
ノアの情報
- 新車価格:2,509,920~3,380,400円
- 燃費:14.8~23.8km/L
エスティマ
アルファードやヴェルファイアと同じサイズのトヨタのミニバンに、エスティマがあります。
エスティマは2006年にフルモデルチェンジをして以来、大きな変更がありません。
安全性能や走行性能などでは、新しいヴォクシーに譲るところが多いのも事実です。
とはいえ2000年に発売された2代目モデルからハイブリッド仕様も追加され、燃費に関してはアルファードと肩を並べる性能です。
また価格帯はアルファードと同サイズでありながらかなり安く、「高級感はいらないけれど、大型のミニバンがほしい」という家庭にとっては、優秀な候補でしょう。
しかし、豊富なトヨタのミニバンの中では、新車のエスティマを積極的に選ぶ理由は薄いといわざるを得ません 。
ヴォクシーやシエンタなど、より専門的な用途に特化した車が登場しているからです。
エスティマが魅力的な選択肢となるのは、中古車として購入した時でしょう。
人気のミニバンのなかでは価格の下落が早く、それでいて燃費などの維持費は標準以上で経済的です。
「お財布に優しいファミリーカーを購入したい」人に心強い味方です。
エスティマの情報
- 新車価格:3,312,655~4,928,727円
- 燃費:11.4~18.0km/L
オンリーワンの魅力を持つハイエース
始めにいってしまうと一般的な家庭にはハイエースはあまりおすすめできません。
まず、そのおしゃれとは無縁の、無骨な外観が理由のひとつです。
また車内の快適性も他のミニバンと比べるとどうしても劣ります。
サイズも大きく、普段の街中や通勤で使うには持て余す可能性が高いです。
しかし、がっしりと頑丈な足回りやたっぷりと荷物が積める容量は魅力的。
とくにキャンプなど大量の荷物を積むアウトドアでは頼もしい車といえます。
レンタカーという選択肢を加えると、そのメリットを存分に活かすことができます。
なかにはキャンプ用に改造されたハイエースを用意しているレンタカー店もあります。
普段は街乗りに適した車を使い、 キャンプの時にハイエースをレンタルするというのもおすすめな利用方法です。
さてここまでは新車購入を前提としたミニバンの紹介をしてきました。
しかし、ミニバンは新車価格の高さがネックになります。
少しでも出費を抑えたい人は、中古車での購入を検討していると思います。
次は、ミニバンの中古車を購入するちょっとしたコツや注意点をわかりやすく解説していきます。
中古車ミニバンを購入するときの注意点とコツ
ミニバンは人気の車種なので、なかなか中古車価格が下がりにくいという側面があります。
しかし逆にいえば、中古車の在庫が豊富に揃っているということでもあります。
良質な中古車ミニバンを見つけるコツと注意点6つ
コツをつかんで探せば、経済的で状態の良好な中古車を見つけることができます。
順番に説明していきます。
(1)過走行車は避ける
とくにヴォクシーなどのアウトドアをメインに使用する車で注意が必要な点です。
過走行車とは「走りすぎな車」のことです。
車の適正走行距離とは「1年間1万km前後が目安」といわれています。
走りすぎた車はタイヤを始めとした各種パーツの交換時期が近く、購入後すぐにメンテナンスが必要になってしまう可能性があります。
購入時は安くても、乗り始めてから費用がかかってしまい結果的に割高に…なんてことになりかねません。
「1年間に1万km」を目安に中古車探しを始めましょう。
(2)モデルチェンジ前が狙い目
フルモデルチェンジが行われると、モデルチェンジ前の車は中古車市場での価格が大きく下がります。
そのため購入費用を抑えたい時にはフルモデルチェンジの前の車を探すのがおすすめです。
たとえば人気車種であるヴォクシーの場合、2014年にフルモデルチェンジが行われています。
モデルチェンジの前後では、同等のグレードで中古車価格100万円ほどの差が出ています。
もちろん、車両の状態によって価格が左右されるので必ずそれだけの金額差が出るわけではありません。
しかし少なからず相場価格の差は出てくるため、費用をできるだけ抑えたい人はフルモデルチェンジ前のモデルを選ぶと良いでしょう。
ただし、「長くフルモデルチェンジが行われていない車」については例外です。
エスティマは長期にわたってフルモデルチェンジが行われていないため、比較的新しい年式のものでも中古車価格の下落が早いのです。
とくにこだわりがなければ新しい年式のエスティマを探してみるのもおすすめです。
(3)事故車・修復歴車は避ける
「事故車」のなかでも「修復歴車」とは車の骨格部分にまで修理が必要なほどの事故を経験した車です。
修復歴車は絶対に避けるべき車です。
骨格部分にダメージが入っているため、ひどいものだとまっすぐ走らないものもあります。
燃費が悪化するだけでなく安全面でも非常に危険なのです。
故障箇所が修理済でも大きな事故を経験しているので修理箇所以外にも衝撃の影響が残っているリスクがあります。
購入後にしばらく走って負荷がかかったときに、故障につながる恐れがあります。
修理費用も余計にかかるので修復歴車は絶対に避けるようにしましょう。
「修復歴なし」の中古車をさがす方法
修復歴は表記することが義務づけられているので、カーセンサーやナビクルcarで検索する場合、「修復歴なし」で車を検索することで、これらの車を回避できます。
(4)水没車や雪害・塩害車も避ける
水没車とはその名の通り、洪水などが原因で水に浸かってしまった車です。
エンジンなどの機械部分には水は天敵ですので、故障率が非常に高い車といえます。
また、雪害・塩害車とは降雪量の多い地域や海辺で利用されていた車のことで、雪や塩を含んだ海風にさらされ続けたことでボディや内部が傷んでいるリスクがあります。
見た目上きれいでも、深刻なダメージになるケースが少なくないのです。
水没による衛生面・安全面の弊害
- エアコンやシートの奥深くに雑菌が繁殖して異臭がする
- 小さなサビが知らない間に広範囲に腐食が進んでしまう など
修復歴車と同じく避けたほうがいい車ですが、水没車などには表記義務がない点に注意が必要です。
水没車の見分け方
水没車の見分け方は中古車の相場価格より明らかに安すぎる車を避けることです。
中古車の相場価格はカーセンサーなどで調べることができます。
実際に車両を確認できる場合は臭いや泥の汚れなどがないかチェックしましょう。
水没した痕跡は車を洗ってもどこかには残ります。
現車確認できる場合のチェックポイント
- 車体底部にサビがないか、塗装に色ムラがないか
- シートのスライドレールに泥が詰まっていないか
- ランプが内側から水で曇っていないか
- エアコンをつけてから止めたとき雑巾のような異臭がしないか
これら確認し、疑わしい場合は店員にはっきりと水没車かどうか聞いてしまいましょう。
表記義務がないといっても、水没車であった場合に店舗側は法律上、それを隠すことはできません。
実際に聞いてしまうのが一番です。
(5)保証期間は最低6ヶ月必要
中古車の購入時に保証が付いているかどうかも、重要な点です。
できるだけ6ヶ月以上の保証が付いている中古車を購入しましょう。
中古車にはは、しばらく走ってから初めてわかる不具合もあります。
そんなときに保証の期間内なら無料や格安で修理を請け負ってもらえるため、中古車を購入する際には大切なポイントです。
また保証がたくさんついている車は、販売店側も自信を持って品質が保証できる中古車ということがいえます。
良質な中古車を購入するときの有効な判断基準になります。
(6)車検が残っている車を選ぶ
中古車を購入するとき車検が残っていない車は、整備工場などで車検を改めて取得する必要があります。
費用も手間もかかるので、車検が残っている車を選んだほうがお得です。
中古車販売店の中には、購入時に車検を取得してくれる業者もあります。
カーセンサーなど中古車検索サイトなどの絞り込み条件に「車検残り」について選択できる場合があるので、こうしたサイトを利用するのもおすすめです。
【まとめ】用途に合った車種を選ぶのがポイント
トヨタのミニバンには大きく分けて3つのタイプがあります。
タイプごとにおすすめの車種を紹介しました。
ぴったりの使い道とおすすめのミニバン車種
1.高級感あふれる内外装がほしい- アルファード
- ヴェルファイア
- シエンタ
- エスクァイア
- ヴォクシー
- エスティマ
- ノア
いずれの場合でもあなたの家庭がどのようなカーライフを過ごすのか、しっかりと想定することでぴったりの一台を選ぶことができます。
また中古車で購入する場合は、ミニバンは人気のボディタイプなので比較的価格は高めに設定されています。
予算を抑えたい場合はフルモデルチェンジ前など、安くなる年式を調べて検索するのがポイントです。